−もくじ− 2011/05/11子育てはいつもヒステリー?いやいやミステリー! やまぐち子育て県民運動推進会議委員 木村 美弥子(周南市こども育成支援対策審議会委員) 2010/12/10 少年は必要とされて大人になる やまぐち子育て県民運動推進会議委員 西山 香代子(やまぐちネットワークエコー代表) 2010/09/01 子育て研修会で学んだこと やまぐち子育て県民運動推進会議委員 中邑 隆哉(岩国中央幼稚園 園長) 2010/03/25 先輩として、仲間として やまぐち子育て県民運動推進会議 委員 吉光智惠(柳井地域コーディネーター) 2009/11/30 “つながる”出会い やまぐち子育て県民運動推進会議委員 於土井 豊昭(防府市地域協働支援センター長) 2009/08/12 子ども劇場に関わって やまぐち子育て県民運動推進会議委員 三好 美喜子(NPO法人子ども劇場山口県センター理事長) 2009/03/04 「渡る世間は親ばかり」を目指して やまぐち子育て県民運動推進会議委員 中川 浩一(勝山保育園副園長) 2008/11/01 “つながる”出会い やまぐち子育て県民運動推進会議 副会長 國廣 真由美 2008/08/29 〜「県民」と「社会」を繋ぐ運動体へ〜 やまぐち子育て県民運動推進会議 会長 今井 佐知子 2007/07/19 秘密基地 藤永 麻子 | 子育て研修会で学んだこと やまぐち子育て県民運動推進会議委員 中邑 隆哉(岩国中央幼稚園 園長) 今年は梅雨明け間近の集中豪雨の後、うそのような猛暑となり、幼稚園の園庭では子どもたちが、大きな歓声を上げて水遊びを楽しんでいます。皆様のご家庭ではいかがお過ごしでしょうか。 私はこの6月から7月にかけて、二つの子育てに関する大きな研修会に出席させていただきましたので、その報告を兼ねて子育てについて少し考えてみたいと思います。 一つ目は6月7〜8日に東京のオリンピック青少年研修センターで開催されたOECDのJAPANセミナーです。世界26カ国の幼児教育に関わる方々がECEC(Early Childhood Education Care)つまり「乳幼児期の教育と養護」について研鑽を積まれました。 その中で注目されたのは、「子どもの最善の利益は・・・教職員の資質向上である」ということです。この問題についてはいろいろな考え方もあるでしょうが、まず施設で子どもたちと直接関わる教職員が子どもの理解、教育・養護に関して専門的な知識を有することが大前提ということです。 二つ目は7月7日〜9日につくば研修センターで開催された文科省主催の子育て支援指導者講習会です。この中ではこれからの子育て支援者としてあるべき姿は、「代替型」の子育て支援から「育成型」の子育て支援へとシフトすべきではないかというものでした。育児を肩代わりするのではなく、親が親として育つ「親育ち」の支援という考え方です。 この二つの研修会で共通する点は、子どもに関わる親御さんの重要性です。どの国でも子育て支援の重要性は認識され、いろいろな形で支援センターが運営されています。しかしその基本となる点は「乳幼児の教育・養護がその子の将来を左右し、その子どもを養育するのは親であり家庭である」としています。私たち支援者はまさに子育てのお手伝いはすることができるが、全てに立ち入ることはできないのです。 現在、山口県では子育て文化創造条例を制定し、全ての子どもたちを県民みんなで育てようという気運を醸成していこうとしています。この取組みはすばらしい考え方であり、私たち大人も一人一人が「子どもは宝」として関わることによって、精神的にもさらに豊かなものとなるのではないでしょうか。 現在、私の幼稚園では認定こども園として0歳児から入園してきます。今まで比較的年齢の高い幼児を担当している先生方も、この乳児と関わるときはみんな心から笑顔になってあやしています。子どもに接する至福のときかもしれません。こういった経験が、もう少し大きくなった子どもたちと関わる際のエキスになっている、といっても過言ではないでしょう。JAPANセミナーでの「養護のない教育はなく、教育のない養護はない」この言葉を胸にこれからも子育て支援に関わってまいりたいと思います。 |