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きらめき子育て賞
太陽
第7回きらめき子育て賞
体験記部門
入賞作品10編

影土井 洋治

金生 剛昌

紀村 修一

鴻野 享子

笹川 めぐみ

清木 香奈枝

東山 敏忠

中原 雄

古屋 陽子

横山 勝子

※掲載は作者名五十音順
第7回きらめき子育て賞の詳細については、以下もご覧ください。
 ありがとう
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 我が家に二人目が生まれてくると分かったとき、喜びと同時に不安を感じた。一人目が小さかったとき、授乳が上手くいかず体重が増えなかったときのこと、眠くてたまらなかったこと、自分の時間が持てず、食事もおろそかになりがちで、気分が沈んでいたときのこと。実際は楽しいこと嬉しいこともたくさんあったはずなのに、断片的に思い浮かぶのはなぜかマイナスのことばかり。今回は上の子が小学生になっているので里帰りはしないことにしたのだが、そういえば前回の産後、体も心もなかなか回復しなかったような……。初めての育児にとまどい、途方に暮れていた自分、今なら大丈夫なのだろうか?
 そこで、マタニティービクスで体力作りをしたり、母親学級などに参加したり、図書館で関連する本を借りたり、食事に気を付けたり、何かのときのためにファミリーサポートに申し込んでみたり。また、ちょっとしたことでも気になることは、まわりの人にどうだったか聞いてみたりして、少しでも心配事を減らしていこうと試みた。家族にも話を聞いてもらった。まわりの声は「大丈夫」「上の子が大きいからきっとよくみてくれるよ」「案ずるより生むが易し」
 その通りだった。私の心配は取り越し苦労に終わったものが多かった。生まれてきた子の授乳は順調、発育も申し分なし。割とよく眠ってくれる。何より、気分的に楽だった。けれど、それは二人目だから様子がある程度分かっていることで余裕が持てるからだけではない。家族、特に夫の協力がものすごかった。「家族が第一」と料理、洗濯、買い物、アイロンがけ、ゴミ出し、上の子の習い事の送り迎えその他諸々あらゆる家事を引き受け黙々とこなしてくれたのだ。そして、上の子。妊娠中から色々と気遣ってくれ、出産後もあれこれ手伝ってくれ、よく相手もしてくれる。自分が甘えたかったのを我慢し、妹の方を優先するよう言ってくれたりもした。その成長も嬉しい。また、同じアパートの人や、上の子が同級のお母さんたちにも何かと支えてもらった。食事の差し入れ、手際よく下の子を預かってくれたり、必要な物を譲ってくれたり。「気軽に頼ってくれていいよ」と声を掛けてくれたり。
 この度も、出産、育児は一人ではできないことを痛感した。そして、前回よりも一層強く様々な心遣いをありがたく感じた。『頼れるところがある』『大丈夫』と思えることが何よりも心強い。家族、まわりの方々にお礼を言いたい。「ありがとう」。そして、我が子よ、元気に生まれてきてくれて「ありがとう」。



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草原
やまぐち子育て連盟 http://yamaguchi-kosodate.net
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