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山口県青少年育成県民会議

 
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少年の主張コンクール山口県大会
2026/10/07

次代を担う子どもたちが、広い視野と柔軟な発想、創造性と共に自らの主張を正しく伝え、理解してもらう力などを身につけていくことをねらいに、県内の応募者522名から選び抜かれた8名の中学生が、日頃抱いている思いや考えを発表しました。

発表後、中学生8名に向けて村岡知事は「現代の中学生を取り巻く複雑な環境の中で、各々が直面する悩みや課題にまっすぐ向き合い、自らの解決策や指針を見出そうとする姿勢が非常に分かりやすく表現されていました。今回の挑戦や本大会を通じて得た多くの学びは、皆さんのこれからの大きな成長へと間違いなく繋がっていきます。」とエールを送りました。

※YouTubeで公開しています。(発表順)
○全編 ロング (会長挨拶 講評 表彰風景あり) https://youtu.be/DX4C7mqaFIk
 
○優秀(県民会議会長賞) 萩市立田万川中学校 2年 波田歩実
 「本がくれた勇気」 https://youtu.be/IBJZS155EAQ
 
○優良 萩市立萩東中学校 2年 山本悠輔
 「今を重ねて生きる」 https://youtu.be/w-Yl_cLdOL0

○優良 周南市立太華中学校 3年 垣田真代
 「スマホのない生活が教えてくれたもの」 https://youtu.be/HFo6KU4J9us

○優良 周南市立富田中学校 3年 清水愛美
 「見えない宝物」 https://youtu.be/fwadrVeCGWc

○優良 田布施町立田布施中学校 3年 稲田実咲
「電子の海の幸」 https://youtu.be/uKPW_Bs6458

○優秀(県教育長賞) 下松市立久保中学校 1年 野元心結
 「6人きょうだいの中で見つけた幸せ」 https://youtu.be/YtTqMb48aAA

○優良 下松市立久保中学校 2年 品川弦佑汰
 「格闘技と出会って変わった自分」 https://youtu.be/fyIXKt2cRc4

○最優秀(県知事賞) 周南市立富田中学校 3年 豊嶋夏菜
 「働く女性と子育て」 https://youtu.be/uaa93WvO7MQ


 

令和8年度少年の主張コンクール発表作文紹介(県民会議会長賞)
2026/10/07

「本がくれた勇気」
萩市立田万川中学校 2年 波田 歩実

私は、友達に恵まれていると思います。みんないい人ばかりで、私のことを認め、いつも背中を押してくれます。それなのに、私は時折、友達にどう思われているのか不安になることがあります。私は、自分から行動するより、誰かについていくほうです。だから、友達と一緒にいて楽しく感じる一方で、「無理して私を引っ張らせているのではないか」と考えすぎてしまうのです。
そんな私の考えは、一冊の本との出会いを通して変わりました。それは、『成瀬は天下を取りにいく』という本です。主人公の成瀬あかりは、自分がやりたいと思ったことや興味をもったことは何でもやります。その結果、とにかく目立つのですが、本人は何も気にしていません。成瀬は、他人からの評価よりも自分の意志を大切に、まっすぐに突き進んでいきます。
そのような成瀬の姿から、もしかしたら私は、「ふつう」という言葉に囚われていたのかもしれないと気付かされました。人と違うことや目立つことを恐れ、自分で殻を作っていたのです。「自分がどうしたいか」よりも、「相手にどう思われているか」を気にして、勝手に不安になっていたのかもしれません。私は、じっくりと時間をかけて、本のページをめくりながら、自分の心に問いかけ、自分と向き合いました。そして、「自分らしくあればいい」という私なりの答えを見つけることができました。
私は、本からもらった気付きや思いを友達に伝えるために、ビブリオバトルに挑戦することにしました。それまでは、人前で話すことに苦手意識がありましたが、主人公のことを多くの人に知ってほしいという気持ちで、思い切って行動することにしました。すると、人に思いを伝えることは、心から楽しいと実感することができました。
以前の私なら、楽しいよりも先に難しいと思うはずだったのに、話す間中、わくわくした思いがとまらず、話し終えた後は達成感で満ちていました。友達からも、「楽しそうに発表していたよ。」「その本を読んでみたい。」という嬉しい言葉をもらうことができました。それは同時に、本には人の心を動かす力と、人と人をつなぐ力があるのだと実感した瞬間でした。
私たち人間は、文字や言葉なしに生活することはできません。その中で、多くの人がSNSなどを通じて、いち早く情報を得ようとする時代です。AIに質問を投げかければ、すぐに対応し、その人の好みに合うよう回答も変化していきます。早く知るという点では、このうえなく便利な道具だと言えます。
でも、本には本だけの力があります。自分に自信がなかったり、不安な気持ちを抱えていたりする人に、ヒントをくれます。どんな人も受け入れて、それでいて、人によって内容を変えたりはしません。簡単に教えてくれないからこそ、立ち止まって、自分だけの答えを探そうとする時間が生まれます。そこに、読書の意味があるのではないでしょうか。
私は、デジタル化の進む社会だからこそ、本を読む時間を大切にしたいと思っています。私に勇気をくれた一冊があったように、読書は人を支え、自分らしく生きる力を与えてくれます。だから私は、これからも本の力を信じていこうと思います。


 

令和8年度少年の主張コンクール発表作文紹介(優良賞)
2026/10/07

「今を重ねて生きる」
萩市立萩東中学校 2年 山本 悠輔

私には今の自分を支えてくれる大切な成功体験があります。それは、小学生最後の持久走大会で優勝したことです。
私はどんな運動も、体の動かし方がうまくのみ込めず、コツをつかむまで時間がかかります。走るのも遅く、小学5年生まで逆上がりもできませんでした。要するに、運動が苦手なのです。
そんな私がどうして優勝できたのか。一言で言い表すなら「今を積み重ねたから」です。そして自分に与えられた回数をクリアしたからだと思います。
「今を積み重ねる」とはどういう事かというと、周りの目や過去や未来を気にすることなく、ただ今やるべき事に集中し、努力をし続けるという事です。
私が毎日走り始めたきっかけは、3年前のワールドベースボールクラシックをテレビで観戦したことでした。大谷翔平選手のプレーや野球に対する姿勢に感動し、自分も運動ができるようになりたいという思いが猛烈にわいてきました。居ても立っても居られず、すぐにできることは走ることだったので、とにかく毎日学校から帰ると家の周りを走りました。お腹が痛くて歩くだけの日もあったし、筋肉痛で足がうまく動かない日もありました。
それでも、がむしゃらに毎日毎日走り続けた結果、運動会でリレーの選手に選ばれ、その頃には走ることが楽しくなっていました。持久走大会で優勝することは自分の中で目標になり始めていたと思います。1年生の時は後ろから3番目でゴールした私に、毎日何かをコツコツ続けるという地道な行為が、大きな自信を持たせてくれました。そして、6年生で優勝という結果をもたらしてくれました。
努力の継続は簡単ではありません。それでも自分にそれができた理由の一つに、ある考え方を身につけた事が挙げられます。それは、人それぞれ、物事を成し遂げるまでの回数が違っているということです。
私が逆上がりができるようになるまでの練習回数は百回をはるかに超えていたと思います。でも、ある人は十回でクリアできるし、たった一回でできる人もいます。不公平に思えるかもしれないけれど、物事によって人それぞれに与えられた回数が違っているのだと思えば、私に与えられた回数まで、黙々と目の前の練習をするしかないと思えたのです。こうやって考えると、何度やってもできなかった逆上がりも、「次でクリアできるかもしれない」と思えてきて、その手前でやめてしまうのが惜しくなり、あと一回、もう一回と続けることができたのです。そして続けていればいつか私に与えられた回数が必ずやってくるのだと信じる気持ちが希望となりました。走ることも、いつの間にか持久走で優勝できるまでの回数を超えていたのだと思っています。それが何回なのか、あらかじめ知ることはできないけれど、続けているうちに、今と向き合えている充実感で、回数や結果はどうでもよく思えてきます。答えのない、分からない状態を保ち続け、耐える力も、「今を積み重ねる」ことで身についたのかもしれません。
だから私は、何か上手くいかないことがあっても、この小さな成功体験に立ち返って、心を前に押し出します。目の前の今できることに集中すること。コツコツと小さな努力を継続すること。毎日を同じ思いでいることを積み重ねることで、この一年を全く違う一年にすること。そうしたら、想像もできない自分に出会えると信じて今を生きています。


 

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草原
やまぐち子育て連盟 http://yamaguchi-kosodate.net
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