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山口県青少年育成県民会議

 
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令和8年度少年の主張コンクール発表作文紹介(教育長賞)
2026/10/07

「6人きょうだいの中で見つけた幸せ」
下松市立久保中学校 1年 野元 心結 

わたしは、6人きょうだいの長女です。正直に言うと、長女であることが大変だと思うこともあります。
小さい妹や弟をお風呂に入れたり、泣いたら抱っこしたりもします。お母さんが家事で忙しいときは、代わりに面倒を見ることもあります。外出するときは、迷子にならないように周りを気にして、ちゃんとついてきているか確認しながら歩いています。
周りの人からは「しっかりしてるね」と言われることがありますが、本当はそんなに強くありません。本当は自分のことを優先したいときもありますし、自由にしたいと思うこともあります。
わたしもお姉ちゃんやお兄ちゃんがいたらもっと甘えられるのになと考えたこともありました。
特に大変だと感じるのは、みんなで外出するときです。一人ひとりに気を配らなければならず、自分のことだけを考えて歩くことはできません。後ろを振り返ると、弟や妹たちが一生けん命ついてきている姿が見えます。その姿を見ると、「ちゃんと守らなければいけない」という気持ちになります。
また、お風呂に入れるときも思うようにいかないことがあります。言うことを聞いてくれなかったり、ふざけてしまったりして大変です。それでも最後に「楽しかった」と言ってくれたり、笑顔を見せてくれたりすると、不思議と疲れが少し軽くなります。
ある日、泣いていた弟を抱っこしてあやしていると、少しずつ泣き止んで、私の顔を見て安心したように笑ってくれました。その瞬間、胸がじんわりとあたたかくなり、「私はこの子の役に立てているんだ」と思いました。また、妹に、「みう大好き」と言われたとき、今までのつらさや我慢が報われたような気がしました。
その経験から、私は「我慢している」のではなく、「誰かのために動いている」のだと思えるようになりました。もし私が一人っ子だったら、こんな気持ちを知ることはできなかったと思います。大変なことも多いけれど、その分、人の気持ちを考えることや、誰かのために行動することの大切さを学ぶことができました。
私は将来、保育士になりたいと思っています。それは、この環境で育ったからです。小さい子のお世話をする中で、誰かを安心させることや、笑顔にすることの喜びを知りました。私が感じたこのあたたかさを、今度はたくさんの子どもたちに届けたいと思っています。
長女であることは決して楽なことではありません。それでも私は、この家族の長女でよかったと心から思っています。
これから迷ったり、つらくなったりすることがあると思います。「どうして私ばかり」と思ってしまう日も、きっとあると思います。それでも、弟や妹たちの笑顔や、名前を呼んでくれる声を思い出しながら、私は前に進んでいきたいです。
 家族と過ごす毎日の中で感じたあたたかさや、誰かのために働くことの大切さを、私はこれからも忘れません。
 そして将来は、この経験を生かして、子どもたち一人ひとりに寄り添い、安心できる場所をつくれる保育士になりたいです。私が家族の中で感じたように、誰かにとって「ほっとできる存在」になれるように努力していきたいです。
 大変なことの中にある小さな幸せに気づけたこと。それが、私にとって一番の宝物です。これからもその幸せを大切にしながら、私は一歩ずつ、自分の未来へ進んでいきます。


 

令和8年度少年の主張コンクール発表作文紹介(優良賞)
2026/10/07

「格闘技と出会って変わった自分」
下松市立久保中学校 2年 品川 弦佑汰

 試合に負け、心がおれかけていたあの日。痛い思いからではなく、自分の不甲斐なさから涙が出ました。この試合を終えて私は一変しました。なぜ、心がおれかけていたのに、今はとても熱心に練習をしているのでしょうか。それは、あのときの試合の敗北が教えてくれました。
 私は格闘技をしています。最初のころは試合に負けて、自分に自信をなくしていました。その時、練習仲間が声をかけてくれました。
その言葉で
「相手に勝つことよりも、自分の弱さに勝つことの方が難しい。」
ということに気づきました。
 それから私は、練習に取り組む姿勢が変わりました。友達に遊びをさそわれたとき、私は断ることが増えました。なぜなら人一倍の努力が必要だと感じたからです。フロイド・メイウェザー選手は、
「勝つためには、何かを犠牲にする覚悟が必要だ。」
と言っていました。私はそれを聞いて何かを犠牲にしてでもがんばろうと思いました。
 ただ練習をするだけでなく、練習相手になってくれる人に感謝を忘れないことが大切だと思いました。他にも、練習に連れていってくれる親、練習仲間とのあいさつ・コミュニケーションなど当たり前と思っているけど当たり前ではないことも大切だと思いました。
 私はこの出来事で大きく変わったことがあります。何度心がおれても立ち上がる気持ちです。これから先、色々な困難に出会うと思います。でも格闘技で学んだ力は困難に立ち向かう力になると信じています。
 自分が格闘技から得たことは練習やこれからに対する気持ちだけではありません。格闘技を通して支え合うことの大切さもよく分かりました。試合で負けた後、練習仲間が声をかけてくれ、それが力になりました。それを経験した私は、自分だけでなく他の人を支えることも大切だとよく分かりました。他にもアドバイスや試合応援に行くなど、そういうところも大切にしていこうと思いました。
 僕は格闘技をしていなかったら、人に優しくするという大切さをあまり知っていなかったと思います。試合や練習などで痛い思いをしたからこそ、人に優しくなれたと思っています。格闘技をして得たこの心で、誰かを支えられる人になりたいです。
 試合は礼に始まり礼で終わります。試合の勝敗より大切なことは対戦相手への敬意だと思います。対戦相手がいなかったら試合は成立しないからです。始めの礼は、
「よし、やるぞ!」
と言う気持ちと相手への感謝の気持ちが生まれます。最後の礼は勝っても負けても相手への感謝の気持ちが生まれます。
 格闘技だけでなく、学校生活の中でも相手への感謝の気持ちを大切にし、良い人間関係を築いていきたいなと思いました。
 私の将来の夢は、プロの格闘家になることです。世界で注目される選手になるだけでなく、みんなからあこがれられる人になりたいです。そのためにスキルや能力の高さは大切です。しかし、スキルや能力が高くても、人間性や性格が悪いとあこがれられる人にはなれないと思います。以上の理由から両方を大切にしていきたいと思いました。自分はあこがれの選手がいます。その選手の姿を見て変われたところがあります。自分も周りからのお手本となれるような選手にもなりたいです。
 これからの人生で新しく学ぶことが必ずでてくると思います。その学んだことを大切にし、より良い生活を送っていきたいです。


 

令和8年度少年の主張コンクール発表作文紹介(最優秀賞) 
2026/10/07

「働く女性と子育て」
周南市立富田中学校 3年 豊嶋 夏菜

私は最近、立志式を終え、働くことの意味を真剣に考えてみました。「お金のため、生活のため、周囲の役に立つため」など、働くことの意味に答えなどなく、十人十色の思いがあることを、そこで知りました。そして、私は近年耳にする「働く女性」について興味を持ちました。なぜなら、一番身近な「働く女性」に母がいるからです。母は介護士として病院に勤務していますが、妹がまだ幼いことや家庭の事情もあり、正社員ではなくパートとして働いています。母は「パートは休みやすいのがいい」と話す反面、「正社員になれば夜勤に早出・遅出勤務があったり、子供が急に体調を崩したとなれば休みづらい。ただ、金銭的余裕は出る」と言っていました。つまり、家庭と仕事を両立させるために、働き方を制限せざるを得ない状況があるのです。私はそれを聞いて、正直とてもショックでした。母の話を聞く限りでは、「要はメリットとデメリットがあるけれど、働くとなれば何かが中途半端になってしまう。」と思ったからです。けれども、そう思って「働かない」という選択肢を選ぶのにも、私は違和感を覚えました。
「私も将来は働いて自立したいし、子育てもしてみたい。ただ、そうなるとどちらかが犠牲になってしまうのだろうか。どうしたらいいのだろう。」
立志式を終えた己に、そんな重い問いが突きつけられた気がしました。
 そんなとき、私の目に止まったのがデザイナーの森英恵さんのドキュメンタリーでした。私は、彼女の強さに釘付けになりました。
「結婚しても、子供が生まれても、仕事を辞めていない!」
この彼女の生き方こそが、私の理想に近い、そう感じました。けれども、傍で見ていた母や祖母の反応は、彼女の夫に対してでした。
「旦那さんがレアケースだわ。こんなに肯定してくれることって、案外少ないのよね。」
はたまた衝撃を受けました。確かに、今でも女性は結婚したら退職して専業主婦になる人も多いという話をよく聞きます。実際に、母や祖母もそのうちの一人です。そして、母や祖母の言う通り、現実はそう簡単ではないことを感じました。二人共、森さんのような環境とは違う環境の中で生きてきました。しかし私は、そのドキュメンタリーから、女性は結婚や出産を機にキャリアを見直すことが全てではないことを、改めて実感しました。
 また、私は子育て世代の主婦の幸福度が独身や子供のいない世帯に比べて低くなるという記事を見ました。なぜ低いのかというと、「経済的・時間的負担、孤独感」が挙げられます。特に働く女性において、キャリアの停滞や非正規雇用への転換により、幸福度が下がる傾向があるそうです。構造的な背景では、日本は「女性が子育てと仕事の両立」が難しく、負担が女性に集中しやすいのです。一方で、日々の満足度は主婦の方が高く、その9割が「子育てで幸せを感じる」というものでした。そこから私は、子育てが不幸という訳ではなく、精神的・物理的負担が母親の幸福度を下げているのだと気づきました。子育ては一人ではできません。だからこそ、パートナーや家族の理解・協力が不可欠なのです。
 女性の幸福度を上げるためには、子育ての不安・負担を少しでも和らげる相談窓口の設置や、幼い子供がいても安心して働ける環境づくりが大切です。具体的には、子供や家庭の事情により働くことを断念している女性と、働き手のほしい企業とを引き合わせる事業等を展開する必要性があると感じました。この事が女性や企業にとって当たり前になれば、女性の働くことへのハードルが下がると同時に、金銭的余裕も増え社会とつながることによる自己肯定感の向上も期待できるのではないでしょうか。また、企業にとっても経験のある人材を引き入れることで即戦力になる、というメリットがあります。
 私は、子育てや働く女性に目を向けることで、色々な働き方があると知りました。女性だから、結婚したから、子供が生まれたからといって、働くことや自分のキャリアを見直す必要はないと思います。人によって価値観はそれぞれですが、少子高齢化が進み、人手不足が深刻化している今の日本だからこそ、女性が働きやすい社会になるような意識改革や制度の整備を行い、女性が自己肯定感を高くもって生き生きと働ける社会を実現すべきだと思います。私も将来、自立した女性として仕事と子育てを両立していきたいです。


 

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草原
やまぐち子育て連盟 http://yamaguchi-kosodate.net
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