「6人きょうだいの中で見つけた幸せ」
下松市立久保中学校 1年 野元 心結
わたしは、6人きょうだいの長女です。正直に言うと、長女であることが大変だと思うこともあります。
小さい妹や弟をお風呂に入れたり、泣いたら抱っこしたりもします。お母さんが家事で忙しいときは、代わりに面倒を見ることもあります。外出するときは、迷子にならないように周りを気にして、ちゃんとついてきているか確認しながら歩いています。
周りの人からは「しっかりしてるね」と言われることがありますが、本当はそんなに強くありません。本当は自分のことを優先したいときもありますし、自由にしたいと思うこともあります。
わたしもお姉ちゃんやお兄ちゃんがいたらもっと甘えられるのになと考えたこともありました。
特に大変だと感じるのは、みんなで外出するときです。一人ひとりに気を配らなければならず、自分のことだけを考えて歩くことはできません。後ろを振り返ると、弟や妹たちが一生けん命ついてきている姿が見えます。その姿を見ると、「ちゃんと守らなければいけない」という気持ちになります。
また、お風呂に入れるときも思うようにいかないことがあります。言うことを聞いてくれなかったり、ふざけてしまったりして大変です。それでも最後に「楽しかった」と言ってくれたり、笑顔を見せてくれたりすると、不思議と疲れが少し軽くなります。
ある日、泣いていた弟を抱っこしてあやしていると、少しずつ泣き止んで、私の顔を見て安心したように笑ってくれました。その瞬間、胸がじんわりとあたたかくなり、「私はこの子の役に立てているんだ」と思いました。また、妹に、「みう大好き」と言われたとき、今までのつらさや我慢が報われたような気がしました。
その経験から、私は「我慢している」のではなく、「誰かのために動いている」のだと思えるようになりました。もし私が一人っ子だったら、こんな気持ちを知ることはできなかったと思います。大変なことも多いけれど、その分、人の気持ちを考えることや、誰かのために行動することの大切さを学ぶことができました。
私は将来、保育士になりたいと思っています。それは、この環境で育ったからです。小さい子のお世話をする中で、誰かを安心させることや、笑顔にすることの喜びを知りました。私が感じたこのあたたかさを、今度はたくさんの子どもたちに届けたいと思っています。
長女であることは決して楽なことではありません。それでも私は、この家族の長女でよかったと心から思っています。
これから迷ったり、つらくなったりすることがあると思います。「どうして私ばかり」と思ってしまう日も、きっとあると思います。それでも、弟や妹たちの笑顔や、名前を呼んでくれる声を思い出しながら、私は前に進んでいきたいです。
家族と過ごす毎日の中で感じたあたたかさや、誰かのために働くことの大切さを、私はこれからも忘れません。
そして将来は、この経験を生かして、子どもたち一人ひとりに寄り添い、安心できる場所をつくれる保育士になりたいです。私が家族の中で感じたように、誰かにとって「ほっとできる存在」になれるように努力していきたいです。
大変なことの中にある小さな幸せに気づけたこと。それが、私にとって一番の宝物です。これからもその幸せを大切にしながら、私は一歩ずつ、自分の未来へ進んでいきます。