第62回山口県美術展覧会のワークショップ「むぎゅっと、はぎれ。」に参加しました。
前日の12日、倉科さんを講師に、「人間たてばんこ」というワークショップがありました。
大きな段ボールの上に寝転んで、ポーズをとり、
その型を鉛筆でうつしとり、色を塗り、
切り抜いて、等身大の自分をつくり
壁にかける、というもの・・・。
ところで、立版古(たてばんこ)とは、江戸時代に錦絵のなかの「おもちゃ絵」のひとつとして広く楽しまれたもので、「立てる版古(錦絵)」という名の通り、錦絵を切って組立てて楽しんだものだとか・・・。
講座室の壁に掛けてある、
その様々の形の人型の作品は、
まさに、「人間たてばんこ」です。
今日のワークショップは、前日の段ボールの「はぎれ」を使って、美術館の前庭に道をつくるというもの・・・
「はぎれ」という言葉に惹かれて参加した私ですが、それが、段ボールの切れ端 ― 端切れ ― とは思いもよりませんでした。
楽しい裏切りです。
このワークショップを目指して集まった私のような者に加え、
たまたま展覧会を鑑賞しにやって来た人も飛び入り参加し、
大きいのやら小さいのやらいろいろな形の段ボールのはぎれに
ポスカで思い思いに絵や模様を描き、色を塗り、
マスキングテープで貼ってある間に、
まるでパズルのように
形の組み合わせを楽しみながら
むぎゅっ、むぎゅっと並べていき、
両面テープで貼りつけました。
わいわいとにぎやかな、そして、ゆったりと楽しい時間でした。
そして、マスキングテープをはがすと、
大きいもの、小さいもの、個々のかたちが複雑に絡み合い、
美術館への1本の道ができあがりました・・・!!
県美展は26日まであったのですが、雨ニモ負ケズ、
でも、日には負け、めくれあがり、
1週間で撤去されました・・・。
個々のつくったものが、組み合わさることで1つの作品となり、見ても楽しめるワークショップでした。
日時:2008年10月13日(月)13:30〜15:30
場所:山口県立美術館前庭
講師:倉科勇三(美術家)