11月15日(火)、山口県教育会館ホールで開催された子ども寄席。山口市内ではめったにない「寄席」の舞台ということもあって、会場には年配の方の姿もチラホラ。同時に小学校低学年らしい子ども達もたくさん来ていて、平日の夜にもかかわらず会場は大にぎわいでした。
はじめは予定にはなかった子どもたち(ワークショップ参加者)のミニ高座。その真剣でけなげな芸で、しっかり笑わせ、前座として場を盛り上げる役目をしっかり果たしてくれました。続いてプログラムは実演つきのお囃子の解説から始まり、落語→紙切り→落語→太神楽曲芸→真打による落語、と寄席のフルコース。しっとり、しっかり笑いに身をゆだねた一夜になりました。おとなでさえなかなか出会えない古典芸能、バーチャルなものに慣れている子どもたちもしっかり集中して楽しんでくれたようでした。これも生だからこそ、本物だからこそ、のなせる業でしょう。
[感想アンケートより]
☆ どれもものすごく楽しくて、とくに楽しかったのは太神楽でかさの上で玉をまわしたり、すごいバランスで、びっくりさせたりと、とっても感どうしました。ぜひ、ぼくもあんなことがやりたいと思いました。とちゅうでねそうだったけど、さい後までねんかった。とくにきょくげいがすごかった。やってみたかったけど、むずかしそう。(Y.U 12才)
☆ 最後の人がすごくうまかった。紙切りの人がすごく手先が器用な人だったので、すごかった。 (A.K 10才)
☆ 最高でした。心の底から笑いました!いや〜実におもしろかったです。生で寄席を見たのは、私も初めて娘も初めてでした。(笑点を毎週おじいちゃんと見ている小学生)。入船亭遊一さんのういういしい落語のすてきでしたが、柳家さん喬師匠はさすがでしたね。絶妙な間のとり方、目線の向け方だけでその距離感さえわかってしまう。はっつあんの夢(?)の中へ観客すべてがひきこまれてしまった感じでした。紙切りで「飛んでるワシ」という難しい〜お題を出し、正楽師匠をうならせた娘は、帰ってすぐ日記にきょうの例会のことを書いていました。貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。 (S.M 40代)
☆ とても充実の2時間でした。山口のマメ噺家さんもとても上手で、「まくら」もとんちがきいていて落ち着いているなあと感心しました。きっと心臓が飛び出しそうなくらい、緊張してたんじゃないかな?聞きなれていたおはやしもいろいろ名前がついているなんてぜ〜んぜん知らなかったし、噺家さん自身ができるのも知りませんでした。紙切りも曲芸もプロのわざをまのあたりにし、すばらしかったです。「さん喬」さんの声のすばらしさときたら、やっぱ「さすが」の一言です。新しい出会いをありがとうございました。子どもにとってもよい経験になったと思います。 (T.K 40代)